コップとコッペパンとペン
ざく、ざく、と歪めてしまう手腕がすごい。手品師みたいですね。ざくざくの次はじわ、と捻ってみせる。奇術師みたいですね。各部分を見ると全くもって真っ直ぐなのに、集まった瞬間にトリックが生じる。そういう小説です。読むときはきちんと時間を確保して、一気にどうぞ。一旦止まってしまうと、変化していく様が捉えられなくなります。
- 作者: 福永信
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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