2007-05-12から1日間の記事一覧

黄昏の百合の骨

おんだりくはやっぱりすごいなあ。何作読んでも面白い上に、次郎化しない多作の人。もう書かなくてもいいくらいに稼いでいるだろうに。死亡フラグとか展開とか、結構分かりやすいんですよね。でもそれが面白いんですよ。スタンダードナンバーを弾いているの…

スプライトシュピーゲル?

出版社の違いが濃度の違いか。マルドゥックシリーズと比較すれば随分と「濃さを控えた」作品ですが、抑えていても冲方氏はこれくらいのテンションが出るのですね。記号を読み飛ばしていい、ってのはもっと早く言って欲しかった。各章の出だしがテンプレ的に…

コップとコッペパンとペン

ざく、ざく、と歪めてしまう手腕がすごい。手品師みたいですね。ざくざくの次はじわ、と捻ってみせる。奇術師みたいですね。各部分を見ると全くもって真っ直ぐなのに、集まった瞬間にトリックが生じる。そういう小説です。読むときはきちんと時間を確保して…