ダーティ・ワーク

大きな出来事が起こるわけでもなく、さり気ない物語を繰り広げていく人々を描いた連作短編集。落ち着いた大人の空気を漂わせる彼らがとても好きです。こういう風に日常を過ごせるようになるといいですね。一時の高まりで情熱的に取り組んでしまうと、冷めたあとにくる虚脱感にガクっとなってしまうから、抑えて抑えて、先までじっくりと味わっていこうとするような。ストーンズがタイトルなんですかね。洋楽詳しくないもんで。ボールペンでラフに描いたような扉絵が、アメリカの本っぽくてカッコいい。この本をデザインした人は、何度も物語を咀嚼しているんだな、と思いました。

ダーティ・ワーク

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