ミミズクと夜の王

どっちを選んでも間違っちゃいねーという状況で、自分が求めるものを選択するっていうのがなかなかよかったんじゃないかと。悪人どもはBGMで、善人だけが前に出てこれるんだぜ、という感じも好きです。物語の世界の中くらい、ねえ。もっと人間のぐちゃぐちゃしたところ書けよ、という向きもあるでしょうが。書かない、あるいは書きすぎないことがよく分かっている人だなーと思いました。物語ることが別にリアリティの追求だけを意味するわけじゃないってことで、この本はよかったと思います。

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)