接近

ああ、ああ、改稿してしまったのですね。ラストって、改稿されてましたよね。この最後にどくんどくんしました。好きな作家の本を連続して読むと、脳みそがぐわんぐわん揺られるような気分になりませんか。好きなものに耽溺する陶酔感が次々襲ってくるその揺らぎとでも言いましょうか。碌に国語辞典も調べずに書いていますから使い方間違っているかもしれませんが。とか言いつつ今調べました、合っていました。『ルール』の単行本を六冊も買った私ですが、自分の財布と相談して、これからは文庫の古処さんを広めようと思います。古処さんにならいくらでも叩き出しますよ。感想になってませんね。ああ、これがどうして「新潮社の100冊」に入っていないのか不思議でならない。もっと広く読まれていいのに、とか大層なことを考えてしまいますが、古処さんはあまりそういうことを好まないらしいですよ。ああ、こんなに素晴らしいのに。

接近 (新潮文庫)