2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

真夜中の五分前

最初、モテる男が女のことでぐだぐだ抜かす本だと思って、読むの辞めようかとしたんですが、我慢して読み進めていったら、なかなかよかったですよ。直木賞候補だったって、今知りました。双子で仕掛けてくるところがわざとらしくない(sideBの冒頭はちょっと…

トリックスターズD

この手の叙述系は得意なんで、分かっちゃいました。まあ負けず嫌いの虚言ですよ。トリックスターズD (電撃文庫)作者: 久住四季,甘塩コメコ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ …

トリックスターズL

先生がもうなんか美人とかどうでもいいの? この性格だけで押してますよね。それと、そんなわけねーだろ、と誰も突っ込まないなんて、ちょっとなあ。トリックスターズL (電撃文庫 (1174))作者: 久住四季,甘塩コメコ出版社/メーカー: メディアワークス発売日:…

トリックスターズ

まあ、意地っ張りの虚言と取られても構いませんが、その仕掛けには気づいたよ。この場合、「どの仕掛けに」気づいたのかが問題なんでしょうが、全作通してやってるアレです。読んでいる人には分かるし、読んでない人には、どんだけ壮大やねん、と思わせると…

雨の恐竜

最初に提示されたキーワードを最後にはっと思い出させるのがうめぇ。流石正紀だな。賢明なる女子中学生たちが、自分の人生と向き合う姿も描かれているが、その変化も含めてタイトルが効いてくる。叔父さんがカッコいいと思うのは、俺が年齢的・精神的に近づ…

[本}どんがらがん

編集が殊能先生ってことで、作品の並びに気をつけながら読みました。が、どれもこれも方向が色々で、よくつかめませんでした。「どんがらがん」がファンタジーの人向け、「ラホール駐屯地での出来事」がミステリーの人向け、「サシュヴラル」がホラーの人向…

EDGE 5

四巻で予想した方向とは違いますが、自立した人間としてお互いに認め合った上でのこの結末に納得。ちょっと詰め込みすぎかなーと思いますが、こんなもんでしょ。EDGE5 ロスト・チルドレン (講談社X文庫 ホワイトハート)作者: とみなが貴和,緋乃鹿六出版社/メ…

冥王星パーティ

私が書く感想なんてものは主観か私見のどちらかですので気にしないでいただければよいのですが、いかにも男性が描いた女性っぽい感じで、これを知り合いに薦める気にはならないなあ、といったところです。まあ私はそんなに女性の心理を知りませんので、共感…

EDGE 4

犯人の心情が徐々に変化していくのが良い。その書き方に無理がないように私は思った。錬摩と宗一郎は、最終的にそれぞれの自立に向かっていきそうな気配を感じている。最終巻への伏線もありつつ、どのように進んでいくのか。まあ、期待してみようと思う。EDG…

奇術師(プレステージ)

再読する気が湧くくらいに短ければ、もっと楽しめると思います。何重にも張り巡らされた仕掛けに惑わされ、真実を掴むことができないこの物語のトリック。その正体は文章から読み取るしかないのでしょうが、その労力は計り知れないと思います。訳者はわかっ…