2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鹿男あをによし

鹿男で月を跨ぐのはイヤだったので、なんとか読了。剣道の最後の試合で涙ぐんでしまいました。ええ話や。でも邪馬台国は九州にあったんだ、と意地っ張りは申しておきますよ、根拠レスですけどね。最後は主人公がどういうわけかカッコいい奴になっております…

人類は衰退しました

これがガガガ文庫のジツリキか! すげーびっくりしました。こんな絶妙なラインを走る作品が登場するなんて。そらネットで評判になるわー。人類の会話が実に愉快で、声色使って読み分けようかと思うくらい。SF風味も漂わせつつ、ほわっとした空気は損ねない…

風味絶佳

あィタぁ。私が得意としないジャンルの話でした。得意としないというのは、別に内容が合わないということではなくて、防御も反撃もできない、不得手(←得意じゃない、を言い替えただけジャナイカ)な角度から攻めてくる本だった、ということです。連城三紀彦…

EDGE 2

『サマーバケーションEP』との繫がりを意識せずにはいられません。この<井の頭公園〜東京湾>の流れって、東京の人にとって何か意味のあることなんでしょうかね。ルビ振ったら隣の行と溶け込んでしまい、一行が認識しずらくなるのはよくありません。講談社…

EDGE

ホワイトハートって読んだことなかったんですが、こういう作品は少ないんですよね? これがレーベルのメインストリームだったら、かなり驚く。サスペンスって久々に読みました。プロファイリングについて延々と語ったりするのかと思っていましたが、全然そん…

オイレンシュピーゲル

オレインって読んでた。はまぞうで引っかからないなあ、と思って見返したら、オイレンだった。スプライト〜〜よりこっちの方が好きかな。スニーカーの方が対象年齢高いってのは、何か根拠のあることなんだろうか。アクションはやっぱりマルドゥックの方がカ…

WXIII

おお、ギリシャ数字はこうやって入力するのか。パトレイバー劇場版ってこんな感じだったっけ。まあどっちにしろ好きなんでいいです。WXIII 機動警察パトレイバー [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2002/09/25メディア: DVD クリック: 10回こ…

ダーティ・ワーク

大きな出来事が起こるわけでもなく、さり気ない物語を繰り広げていく人々を描いた連作短編集。落ち着いた大人の空気を漂わせる彼らがとても好きです。こういう風に日常を過ごせるようになるといいですね。一時の高まりで情熱的に取り組んでしまうと、冷めた…

酸素は鏡に映らない

上遠野作品は少なからず読んでおりますが、これはまた上遠野上遠野した作品ですな。謎は謎のままでいーじゃん。下手に説明しようとしない上遠野はスタンスがしっかりしてるので、それはそれでいいんじゃないでしょうか。ミステリーランドって何か、子供を甘…

イナイ×イナイ

えっくすしりーずだいいちだん。作中にも、MLAの日記にも度々登場する真空管アンプの真空管が表紙、なのかな? 真空管というものの実物を見たことが無いので、デザイン(装飾)を施されたものなのか、シンプルに真空管なのか、判断できません。芸大生って、…

黄昏の百合の骨

おんだりくはやっぱりすごいなあ。何作読んでも面白い上に、次郎化しない多作の人。もう書かなくてもいいくらいに稼いでいるだろうに。死亡フラグとか展開とか、結構分かりやすいんですよね。でもそれが面白いんですよ。スタンダードナンバーを弾いているの…

スプライトシュピーゲル?

出版社の違いが濃度の違いか。マルドゥックシリーズと比較すれば随分と「濃さを控えた」作品ですが、抑えていても冲方氏はこれくらいのテンションが出るのですね。記号を読み飛ばしていい、ってのはもっと早く言って欲しかった。各章の出だしがテンプレ的に…

コップとコッペパンとペン

ざく、ざく、と歪めてしまう手腕がすごい。手品師みたいですね。ざくざくの次はじわ、と捻ってみせる。奇術師みたいですね。各部分を見ると全くもって真っ直ぐなのに、集まった瞬間にトリックが生じる。そういう小説です。読むときはきちんと時間を確保して…

サマーバケーションEP

そうそう、本って顔が見えないよね。この本は語るより読んでもらうのが早いと思う。流れる様は人生のように、分岐と合流を繰り返しつつ。サマーバケーションEP作者: 古川日出男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/03/15メディア: 単行本購入: 1人 クリッ…

炎のなかの絵

全部が良い、とは言いませんが、総体的に見たらスゲえ短編が集まった一冊。「夢判断」から始まって、うねる様に繰り出されるパフォーマンスに、読者である私は踊らされているかのよう。様々な話があるのに、スタンダードと言えるようなものが無いのがいいな…

オリエント急行の殺人

今までこのネタを知らずに居られた幸運に感謝ですね。正確に言えば、どうやら知っていたようなのですが、タイトルと筋とオチと、これらが一体となった状態では記憶していなかったので、無事楽しめました。ポアロ流石。犯人が●●なんです! と書かずにいられな…