2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キス・キス

「ビスクビイ夫人と大佐のコート」が一番ですかね。名作は色褪せない、という真理を見出しそうになります。ブラックな短編は素直に騙される……うーん、騙されるっつか、下手に先読みしないでおくのがいいんではないでしょうか。オチが分かったからといって、…

極上掌篇小説

正直なところ、この並びに歌野が入っているのが理解できないんですが、ちょっと誰か解説してくれないかなあ。知らない作家なら別にきにならないんだけど、なまじっか歌野の本を読んでいるだけに。人に薦めるなら「コイン」が一番いいと思います。昭和くさい…

紀伊国屋書店節約しまくりんぐ

狼と香辛料 (4) (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2007/02/10メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 75回この商品を含むブログ (259件) を見る支倉凍砂センセイ、買いましたよ。なんとな…

はじめての文学 よしもとばなな

あー、こういうのを書く人だったのか。もっと読んでもいいかな、と思う。なあんとなく、で伝えるのではなく、すぱっとはっきり言ってくれるので、安心して読めます。それを、仄めかすのが下手と捉えることもできますが、これくらい素直に教えてくれると、と…

愛についてのデッサン

父親、愛、古本(詩)、と三点を軸に進んでいく、謎を孕んだ連作短編集。後書きにありますが、詩的な要素を抑え込んで、難解さをできるかぎり排除して、広く読まれるように書いたのではないかな、と想像します。それでも溢れる情感は圧倒的。読んでいること…